RPGな忍 RPGな俊 RPGなジョー RPGな麗花 RPGな亮 RPGな須于

RPGな緋闇石 RPGなふわふわ綿ボス


+++ 那緒乃優鈴 サマ +++

RPG第二弾をいただきました。
『緋闇石』と『ふわふわ綿ボス(麗花命名、仮称)』までも、動いてます。
RPGに登場中って感じでステキです。
こんなカワイイイラストをありがとうございました!

で、またまた、アレ↓です。
そして、更に一枚あったりとか。



『 RPG? RESTART! 』

勢い良く叩かれる扉に、亮は首を傾げつつ開く。
「ごめん、やられたッ!」
いきなり拝まれて、さすがに亮もいくらか戸惑い気味に問いを発する。
「なにをやられたんです?」
麗花は、相変わらず拝んだポーズのまま、一気に言う。
「幻想誘発素子、俊に持ってかれた!」
「マジかよ」
どえらい物音に、何事かと顔を出した忍が、げ、という顔つきになる。
幻想誘発素子を持ち出した、となれば、目的はヒトツしかない。ゲーム機のドリームキューブと入れ替えて、自分の意思が最大限に影響するゲーム環境を作り出す為に決まっている。
しかも、昼間に罰ゲーム付を言い出しておいて、言い出した張本人が散々な眼にあってしまい、相当おかんむりだったのだ。
「ホントごめん、前にあれだけ脅しといたから、油断した」
「いや、麗花が悪いわけじゃないよ。で、もう閉じこもっているってわけか」
視線を俊の部屋の方へとやる。
がっちりと閉ざされている雰囲気からして、鍵をかけているのに違いない。
三人は、誰からとも無く顔を見合わせる。
かなりな確率で、ゲームに飲み込まれて寝てしまうに違いない。そうなったら、後は最悪だ。
周囲への影響力の強い幻想誘発素子の影響で、他の五人までもが俊影響下のゲーム世界で一晩中四苦八苦になるに決まっている。
「どうしよ、徹夜しないとダメになっちゃった?」
寝た途端に巻き込まれるのは目に見えている。
いくらか焦り気味の麗花へと、亮は笑みを向ける。
穏やかで優しいものではない。『軍師な』笑みだ。
その笑みを見て、麗花もいつも通りの笑みを返す。亮に確実な考えがある、と理解したのだ。
「で?」
忍の簡単な問いに、亮は口を開く。
「先ずは、ジョーと須于に居間に来るよう伝えてください。短期決戦で行きましょう」
「諾!」
走り降りていく麗花から、忍へと視線を戻した亮の笑みが、少し大きくなる。
「龍牙、持って降りてください」
「了解」
忍も、にやり、と笑う。

麗花の話を聞いて、察しはつけたのだろう。
居間に来たジョーもカリエ777を手にしている。
「目には目を、旧文明産物には旧文明産物をってね」
にやり、と麗花が言い、くすり、と須于が笑う。
ジョーと忍が、それぞれの得物を軽くゆすって見せたのに、亮も笑みを浮かべる。
「先ずは、俊のお望みどおり、ゲーム世界へお邪魔させていただきます。ただし、その後の展開はこちらの思惑に従っていただきます、いいですか?」

それから十分後。
「待て、なんでリプレイ出来ねぇんだよ!」
一人、ゲームオーバーの場なる場所へと隔離された俊の叫びが聞こえておりましたとさ。


ゲームオーバー(笑)

2004.03.17 A Midsummer Night's Labyrinth 〜RPG? RESTART!〜



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