『 永久という約束 』
「欲しいものがあるのなら、そう言っていいんだよ、握って離さなくても、それで誰かを傷つけてもいいんだよ」 アナタは、そう言ってくれたけれど。 手に入れたいのはアナタで。 誰よりも、傷つけるのもアナタで。 それでも、そうとわかっても、アナタは望んでくれたから。 「これから先の未来、なにがあろうと、何度時を重ねようと、絶対に忘れない」 アナタの声は、柔らかで、暖かで。 「必ず見つけ出して、この手で抱き締めるよ。約束する」 アナタの手は、暖かで、確かで。 だから。 最後に約束しましょう。 アナタのことを、忘れない。 幾度、時を越えたとしても。 アナタのことだけは、忘れない。 もう一度、アナタに出逢って。 そして、今度は。 何度も、何度でも、アナタに伝えましょう。 誰よりも、大事だということ。 誰よりも、想っているということ。 アナタを、忘れることなど、とうてい、出来ない。 だから、きっと、見つけてください。 アナタを探す、自分を。 それは、永久という約束。 2004.01.05 A Midsummer Night's Labyrinth 〜A Eternally Promise〜 |