(劉)さて、いよいよ諸葛孔明と対面だ。
(曹)なんか、目がきらきらしてないか。
(劉)やっと会えたんだ、当然だろう。
(曹)なにかっていうと見詰め合うの止めてくれよ。こちらがどきどき
する。
(劉)言葉で言わなくてもってやつだよ。なんで孟徳がどきどきするんだ。
(曹)よくわからんが、たまに管理人とやらが下りてくる気がする。
(劉)それは不幸な。
(曹)それはそうと、天下国家を論じることは出来ないと言われたのへの、
あの歌は?という切り込みはいいな。
(劉)あれは間違い無く天下国家への憂いを歌ったモノだからね。
(曹)って、また見詰め合ってるよ。
(劉)よし、天下三分の計を引き出したぞ。
(曹)言わせろ!なんであの地図はあんな綺麗に国境線で三分されるんだ!
(劉)いつでも切れるよう、折線でもつけてあった、ということにして
おこう。想像すると嫌だが。
(曹)今、無理に天下統一しようとすれば俺だろうが孫権だろうが滅びる
という意見は、少々耳が痛いが。
(劉)俺にもまだ、機会はあるということだ。
(曹)まぁな。にしても、やはり諸葛均は冷ややかだよなぁ。待ってる
雲長(関羽)と翼徳(張飛)に朝飯まで用意してるのはマメだと
思うが。なんせ、無駄なのに、だぞ。
(劉)さすがに、雲長が顔色を変えているな(苦笑)。
(曹)面白半分なのか、の問いに、
そんな物好きではありませんって、
かなり凄いぞ。
(劉)人形劇の孔明は星見が凄いんだよ。なんでも、俺と孔明の繋がりが
大凶なんだとか。
(曹)えらい落ち着きようだな。
(劉)寿命の話ならともかく、人間同士の繋がりなんて心の持ちよう
だろう?(にっこり)
(曹)なんか玄徳だとすごい説得力だな。翼徳も、たかが星占い、なんて
珍しく真髄を。
(劉)ああいうタイプって、そういうところあるよ。
(曹)ああ、また見詰め合ってる。
(劉)いよいよ、孔明出蘆だよ。
(曹)あ!しまった!
(劉)兄弟がまた一人増えて、メデタイね。
(曹)初仕事が劉表のところの跡目争いかよ。
(劉)放っておくことも出来なかろうが。
(曹)重耳を洒落こんで江夏の守備に劉埼をねぇ、ふぅん?
(劉)いいじゃないか。それより、元直(徐庶)だが。
(曹)俺の為に献策するとは偽りで、命を狙うとは!
(劉)殺伐としてるねぇ、孟徳のところは。
(曹)玄徳のところは、いやにほのぼのだな。翼徳が阿斗をあやして
泣かせるあたりはお約束通りだな、おい。
(劉)雲長に「お前の顔じゃ逆効果」とツッコまれるようじゃな(笑)。
(曹)く、俺のところじゃそんなくだけたことは言ってくれなかった
(ほろり)。
(劉)急に夜中にぐずった原因は、元直の死らしいがな。
(曹)げ、星見よりも怖ッ。っと、そんなことに気を取られていたら
民兵だと?孔明が根付く前に潰した方が良さそうだな。
ま、このままだと自壊しそうな勢いだけど?
(劉)俺は孔明を信じてる。というところで、続きは次回。