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『瀕死の探偵』


前半で、原作にはない事件のきっかけをやります。ご注目。

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ホームズのところにワトソンがやってきた途端、
「新しいネクタイの意見は、求めないでくれよ」
その台詞に、ワトソンは思わず
「友達がいのないやつ」
とうとう言ったか!

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最初、依頼はあるものの、まったく手がかりも証拠もない状態なのを知ってるホームズ、依頼人にそうはっきり言ったら
「ホームズさんも、と同じで冷たい方ですのね」
って、言われてしまいましたよ。
ワトソンが、どっちの気持ちも分かるからか、えらく辛そうでした。

しかし、悪人とわかってる奴をほっとけないタイプのホームズ、なんと犯人の家の前で宣戦布告!
「僕の任務を忘れるなよ!」

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犯人から送られてくるのは象牙の小箱ではなくて、木箱に入った後宮葉巻!
確かに、こちらの方がホームズが引っかかりやすそうですね。

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半泣き状態で駆け込んできたハドソンさんの報告に、ワトソンもすぐに駆けつけるわけですが、
「ともかく、(診察するまでは)引き下がらんぞ!」
と、息巻くワトソンに、診察されたくないホームズ、大暴言。
「君はただの開業医じゃないか」
言われたワトソン、むっとしながら
「じゃ、ジャスパーミークでも、フィッシャーでも、エインストリートでも、呼んでくるよっ!」
有名な医者を並べ立てて怒り心頭の顔つき。でもホームズに
「お願いだ、僕を死なせないでくれ」
と泣きつかれて、
「死なせるもんか!」
相変わらず、ホームズに甘いです。

ちなみにハドソンさん、このやり取りの間中ドアの外で様子うかがってて、ホームズの錯乱ぶりに泣きっぱなしだったんですよ。

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事件も無事解決(笑)して仮病だとわかったワトソン、呆れつつも、
「伝染病じゃないなら、どうして僕に診察させなかったんだい?」
「君のことを、ヤブだと思ってるわけないじゃないか!」
これには、ワトソンも苦笑。
ちなみに、仮病の元は、目にベラドンナ、唇をかさつかせるのに蜜蝋、熱の汗に油だ、そうな。

最後に、ハドソンさんの心よりの一言。
「ロンドン一、タチの悪い下宿人ですわ!」
まったくもって、その通りですな、特に今回は!


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