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『三破風館』


原作通り、ホームズが脅されてるとこから始まります。
ちょうど、そこに帰ってきたワトソンに、
「スティーブン・ディキシンくんを紹介するよ」
というのも、まったく一緒。
ただし、窓枠まで追いつめられてますが!
目撃したワトソン、コート脱ぐ手が止まって、目が点。

「あの殺人は、誰がやったのかねぇ?」
という、原作通りの手で追い返しますが、戸口で待ち構えてたハドソンさん、
「散らかしたの、あなたね?!二度と来るんじゃないわよ!」
おー、元気!ホームズたちの面倒みるには、これっくらいじゃないと無理?

●●●

依頼人は老婦人なんですが、その家の女中が挙動不審。
依頼内容を立ち聞きしてるのをホームズに見つかり、その場で退去。
「まぁ、紹介状も無しに雇ったのがいけなかったかしら??」
と、依頼人が焦ってるにのに関わらず、ホームズったら出されてケーキをほおばり、
「これは、おいしいケーキですね!」
相変わらず、超マイペースの男……(笑)

●●●

今回は、ワトソン言うところの『爬虫類』、ラングデール・パイクが登場。
めずらしく、ホームズもたじたじの相手です。
「おもしろい情報と引き換えだよ」
「ラングデール!僕は忙しいんだよ!」
と、一言で取り上げてました。

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今回は、ワトソンが痛い(涙)。
老婦人一人だと不安だというので、泊まり込むことになったワトソン。
その夜、泥棒が!
老婦人に頼まれ、追いかけてったワトソン、不意をつかれて銃を落とされたのがケチのつきはじめ。
一人目は、ストレートパンチ食らわせたものの逃げられ、二人目は、化けもんみたいなのが殴り掛かってくる!
しかも、コイツパンチが効かない!
その上、こちらがパンチ食らうと軽く二メートルくらい吹っ飛ばされてしまう。
最初の一発こそ絶妙のタイミングでよけたものの、その後は半一方的。
東屋に追いつめられ、組み付く(ラグビーやってたなごりか?!)ものの、ガラスに顔から突っ込まれてしまいましたよ!
倒れてるワトソンの顔から……顔から血が…………
酷いよ、酷すぎるよ……

連絡を受けるまで、ソファで考え事のホームズ、ハドソンさんから電報を受け取ったとたんに飛び起き、老婦人の屋敷へ。
ノックも無しに扉をたたき開け、びっくりして振り返った女中さんに、
「君!ドクター・ワトソンは?!」
物音聞いたワトソンが階段にふらふらと出てくると、命に別状がないのを見て安心したのか、
「どこに衝突したんだい?」
ワトソンの方は、さすがにまだふらついてて、踊り場に座り込んでます。
ホームズが老婦人に事情を聞くべく、階段をかけ上げると、
「ご婦人は、かなり弱っておられるから……」
今回くらい、さきに自分の心配をして下さいよ。
さすがにホームズも
「医師よ、汝を癒せよ」
と、思わず警句。

●●●

さて、とうとう今回の元凶のところへと乗り込むホームズ。
「あんな脅し(冒頭のこと)に屈すると思われるとは、心外ですね。この職を選んだのも、危険に引かれるからです
おお、カッコいい!

さらに、
「こんなことしていいのかしら?私の家は代々ペナンブルグを支配してきた家系なんですのよ?」
「マダム、あなたはアンダルシアの片隅に生まれた名もない女だ」
この瞬間の彼女のほうの豹変ぶりはすごい!
顔つきも態度も変わって、いきなりホームズにつかみ掛かろうとする!
しかも、それを見事にかわすホームズのタイミングも絶妙です。
「……誰に聞いたの?!」
「これが、職業、なんでね」
いやもう、文句なしでかっこいい!

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この後、罪状を挙げるホームズですが、後半、ワトソンに怪我を負わせた!というとこで、口調が強くなっていたことを追記しておきましょう。


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