[ Back | Index | Next ]

『青い紅玉』


のっけから、ホームズわがまま暴走で微笑ましいですね。
なんせ、客が来ているというのに、寝たまんま!
ハドソンさん曰く
「お手上げですわ」
その後、あきらめたのか出てはきたが、依頼人の話の途中で、寝たましたよ。
らしいんですが(苦笑)。

●●●

その後帰ってきたワトソンの買い物量もすごかった。
両手いっぱいに、クリスマスラッピングの箱四個(大きい!)くらい、包みもの二個くらい、ワイン、観葉植物(!)。
くらいっていうのは、腕いっぱいすぎて正確に確認出来なかったから。
いくらクリスマスだからって、アナタ……
そうそう、ついでに、面白そうなことの書いてある新聞も(笑)!

●●●

やはり秀逸なのは、ガチョウの仕入れ先を調べるために行った、コヴェントガーデンでのこのシーンでしょう!
帳簿を見たいがために、ホームズは思いっきり口からでまかせ言うし。
いきなり、ふられて焦ってたはずのワトソンがだんだん悪乗りしてくるのが、たまりません。
以下、問題のシーン。微妙に記憶は怪しいです。

(し=ホームズ、わ=ワトソン、店=店員)
店「ったく、どいつもこいつも、しつこいなっ!仕入れ先がなんだってんだい!」
し「賭けたんだよ、友人と(と、ワトソンを指す)。田舎のガチョウか、都会のか!私は、もちろん田舎のだって言ってやったんだ」
わ「(いきなり、ふられて一瞬詰まる)え?!……あっ、うん、賭けたよ、うん」
店「へぇ、そりゃ残念だったな、こいつは正真正銘の都会のやつさ」
し「(ムキになり)信じられんねっ!」
わ「(にやりとして)どうした?往生際が悪いじゃないか?」
し「証拠を見るまで信じないね」
店「ほう、じゃ、賭けるかい?」
し「ああ、賭けよう!」
(帳簿で、賭けの結果を確認するフリをして調べたいことを調べる)
店「ほうら、都会のやつだ」
し(舌打ちしながら、掛け金を払う)
(目的のものは見たので、早く立ち去りたかったのだが)
店「そっちの旦那にも、払いなよ?」
(思わず顔を見合わせてから、ワトソンがにやっと手を出す。ホームズも、いかにも悔しそうに(笑)賭け金を払う)

(店を離れて)
わ「(楽しそうに、お金は返す)お見事!」
し「(思わず苦笑)まぁね」

原作よりリズミカルで、映像ならではの良さですね。

●●●

あとは、最後、犯人を見逃した後で無実の罪でとらわれちゃった人を救いに行くシーン。
「すぐに行こう!」
と立ちあがるワトソンに対して、クリスマスのご馳走に、未練がましいホームズが!


[ Back | Index | Next ]