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『シャーロック・ホームズの優雅な生活』


あなたがワトソンファンなら、ご一緒に、
「Dammit, Holmes!!」
(くそったれ、ホームズ!)

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オープニングからして、ワトソンは馬鹿にされまくりですよ。
何度言ってもホームズがコカインを止めないので、ワトソン、とうとうぶち切れて
「コカインが簡単に入手できないようにしたげるよ」
とのお言葉と共に『出て行く』宣言。
ホームズはワトソンの置き土産になるはずだったコカイン瓶を打ち砕いて見せるんだけど、これ、『水』に入れ返られたのでした。
やめるんだ、って素直に喜ぶワトソン……哀れ。

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二つの事件からなるこの話。
ま、最初のは事件っていうより、珍事ですね(苦笑)。
ロシアのバレー団のプリマドンナに、ホームズが迫られる(!)。
しかも、理由がすっごくイカしてる。
そのプリマドンナ曰く、
「顔も頭もいい子供が欲しいのよ。顔は私がいいから、あとは頭だけだわ
逆に受け継いじゃったら、どうするんで?
しかし、何を言ってもきかないプリマドンナを諦めされるのにホームズが言ったことはすごかった……
「ワトソンと、出来てるんでダメです」
もちろん、大ウソなんですが。
言うか?普通……
おかげでワトソン、バレー団の監督(デブの髯おやじ)に大きな花束付きで迫られるハメに(合掌)。

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さてさて、本命の事件は。
なんかえらい美人が事件依頼に来て、ホームズったら一目ボレ。
パスティッシュの類で、これがきたらワトソンは、『必ず不幸になる』と言っても過言じゃございません。
もちろん、今回も例外じゃございませんでした。
事件解決のために旅に出るんですが、依頼人と夫婦のフリのホームズ。
「君は召使いとして付いてきたまえ」
それが、長年の友人にあたえる役割りかい、ホームズ!

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こんな調子でえんえんとバカにされたまま、事件はとんでもない方向へと展開。
一番バカにされてたのは、ホームズだったんですね。
美人の依頼人は、ドイツのスパイ。

エンディング、マイクロフトからの手紙で、彼女が他国で捕まって処刑されたことが伝えられる。
そこへレストレードが来て、事件を依頼しようとするけど、ホームズは部屋にこもってしまってる。
あれだけバカにされつづけたワトソン、ねばるレストレードをドアの外に追いやりながら、
「ホームズは、ほかの事件を手がけてるんだよ」
傷心のホームズをかばってるんですね。
ホント、人のよすぎるワトソンなのでした。


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