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『ロンドンの超能力男』


さいしょに題だけを見た時に、ホームズ、とうとう超能力者になっちゃったのか!と……
超能力で事件を解決しちゃうんだと本気で思ったマヌケ人間。
大変なキワモノの想像をしてるのに、買うあたりが立派なモノ好き。

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『超能力者』の指しているのは、当時の希代の手品師、ハリー・フーディーニ。
脱出が得意だったために、そう言われたのですね。
ちなみに、ホームズとフーディーニの出会いは最悪。
だって、ホームズったら次々と種明かししちゃう。
そりゃ、手品師としては怒るだろう。

でも、殺人の容疑がフーディーニにかかってから、事態は急転。
紆余曲折の末、「無実だと証明するから、脱獄はするな」という約束をかわすまでに。

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今回は、ワトソン、完全にキレる。
完全にホームズにバカにされた扱いをされたので本気で怒ったワトソン、絶交宣言!
「僕らの友情は、ココまでにした方がよさそうだね!」
さすがに、これには大焦りのホームズ、
珍しく、証拠取り揃え前に、種明かし。

ほぼ、証拠がそろったから、と、役者をそろえるためにフーディーニ脱獄。
天下の手品師の脱出技を一人で目前にしたワトソン、ちょっと役得かもしれない。

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犯人を追い詰めたものの、一度は逃げられてしまいます。
しかも、ホームズをかばったワトソン、撃たれる!
胸に入れておいた金属性のモノのおかげで一命は取りとめるんだけど、一緒にいたホームズとフーディーニは真っ青(ここらで妙に気が合ってるあたりが笑える)。
無事とわかって安心したフーディーニが、
「君はホームズにとって大事な人間(valuable man)なんだね」
って言ったら、ホームズが
「かけがえのない人間(invaluable man)だよ」
って、言いなおしたのが、もう(また、なにかが発動している)。
ワトソンは、これでバカにした茶番をチャラにしてあげることにした模様。

ワトソンが無事とわかれば、あとは犯人をおいつめるだけ。
なんと、今回はその手段が飛行機!
フーディーニの空中曲芸(?)も飛行機操縦できるホームズもすごかったけど、翼の上から銃を撃つワトソンが最高にかっこいいですよ!

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最後に、どんな事件だったのかを、さるやんごとなき人物に説明するために、手品をやってのけるホームズが、すっごく楽しそうでございました。


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