01 □ その星の下に
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誰かの声が聞こえた。

「命を賭して、助け合うか、殺し合うか」

あまりの極端さに、思わず目を見開く。
どうして、という問いには答えは返らないままに、声は続く。

「あなた方は、そういう命運の下にあります」

出会わないという選択肢は無いのか、という問いはもう一人のモノ。
でも、やはり、答えは返らない。

「どちらになるのかは、あなた方次第です」

待ってくれ、せめて顔だけでも。
そんな望みはかなえられるはずもなく。
視界は、眩むばかりの光に包まれていく。

「何度でもあなた方は出会い、そして運命を回すでしょう」

大層な使命なんて、どっこいしょする気は無いっての。
言ってもせんないと知っていても、思わず毒づく。
逃れられぬ定めというのならば、せめて。



まだ見ぬお前と俺は、助け合うのか、殺し合うのか。
この、命を賭して。

定めは、回り行く。





2008.11.03 Sworn F 01 -They destined F.-

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