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『ノーウッドの建築業者』


あまりにも依頼人に不利な証拠ばかりで、珍しく弱気になってしまうホームズ。
それをカワイイという末期症状の私。
なにより、そんなホームズを元気付けるワトソンがいいんですよ。

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その1
調べても調べても、なにも出てこず、がっかりのホームズに向かい
「書類を調べてみていいかい?預金通帳や日記は、その人の日常をあらわすと思うんだ」
文章に目をつける辺りが、ワトソンの面目若如ってとこですね!
「そのとおりだ、ありがとう」
と、ホームズもじつに素直(かなり弱ってるな……)。
ちなみにこの捜査で、ワトソンは譲渡書と高額証書が不自然なくらいないのを発見。

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その2
依頼人が犯人という完璧な証拠発見というレストレードの電報にすっかりしょげてしまって、朝食も食べないホームズに、ワトソン、めずらしく強い口調で
「捜査を続ける気なら、食べなきゃ駄目だ!」
それから、二人分の紅茶をそそいで、にっこり。
「元気つけて、それから様子を見に行こうよ」
この健気さにほだされたのか、ホームズもおとなしく朝食を食べる。
やはり、カワイイ(末期)。

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でも、ここで見に行ったおかげで、トリックがわかって事件は解決。
決定的証拠とやらを見た瞬間のホームズの豹変ぶりが最高!
(じつは、これが依頼人が犯人じゃないという、決定的証拠だった)
表情も歩調も、口調もすっかり、自身満々に(笑)。
この事件は、犯人の誘い出し方法が最高なので、映像で絶対チェックですよ。

すっかり元通りのホームズ、最後に捕まった犯人に
「覚えてろ!ぜったい仕返ししてやるからなっ!」
と言われ、にっこりと一言。
「がんばってくれたまえ」
やっぱり、ホームズはこうでなきゃね。


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