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『最後の事件』


号泣!!

なぜかって?
だって、ワトソンが可哀想過ぎる!

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完全版だと、モリアティーが決定的にホームズを敵視したモナリザ盗難事件が詳しいです。
モナリザの模写は原寸大は禁止されてること、実際、そっくりに模写しようとしても当時の顔料の入手が困難であること、全面に入ったヒビを再現するのは、さらに困難なこと……
勉強なります。
更に、ホームズがかなり大胆な作戦をとったのがわかります。

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この話は語りだすと止まらないので自粛ですが、いちばん心に残った台詞はこれですね。
モリアティー教授が逮捕されずに逃げ出した、との電報を受たホームズに
「君は、ロンドンに帰った方がいい」
と言われて、ワトソンは……
「I'm not leaving you, Holmes! Unless you order to me go!」
(「僕に、帰れって命令するのかい?!」)

友情をすれすれで試すという普段のワトソンくからは考えられない言動。
ホームズ一人を、危険な目にはあわせない!という決意で、あふれてて、もう。

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でも、結局はホームズはモリアティー教授と谷底へ。
谷へ、何度も何度も、ホームズの名を呼びつづけるワトソンが、ほんとに痛々しい。

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実は、この話が初めて見たホームズもの。
この話がなければ、恐らくはホームズにはまることはなかった、という一話。
ようは、ワトソンの涙に落とされたってことでしょうか。


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