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『空き家の怪事件』


ひとまずは、祝・ホームズ復活!!

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やはり、まずはホームズのいない間のワトソンでしょう。
診療所を開いているのは納得として、司法解剖も引き受けてる!
ホームズ亡き後も、犯罪捜査からは離れられないらしい。

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司法解剖関連で、証言者として法廷にも立ってるワトソン。
しかし、今回はその後方に要注意。
古本屋に化けたホームズが、傍聴していますよ!
ちっちゃくしかいないので、よく探してみましょう。
しかもワトソンが席を立つと、それについてってるので、どうも裁判を傍聴したかったというより、ワトソンに会いに来たということらしい。
さすがのホームズも、三年ぶりには勝てないらしい(にやり)。

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死んだはずのホームズを目前にして、ワトソンは気絶しちゃうんですけど。
完全版ですと、ホームズの介抱シーンがついてくるー!(笑)
襟をゆるめて、ブランデーを飲ませてるとこがー。
じたじたじた(なにを暴れておるのだ)。

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しかし、この話でライヘンバッハの話の真実(笑)が語られるわけですが。
やっぱり、ワトソンが可哀相〜。
だって、ホームズはワトソンが危険から逃れて満足かもしれませんが、ワトソンは三年間ずっと死んだ友人の名誉とか、守りつづけてたんですよ!
ホームズの遺書は額にいれて目に付くとこに置いて。(完全版のみ)
しかし、結局のところはホームズのごめんなさいに勝てないワトソン、甘い、甘すぎる!
だから、ホームズのわがままが増長するんだ!
なんてったって、ホームズが(さすがにおそるおそる)こう訊ねると
「また事件に付き合ってくれるかい?」
「When you like, where you like!」
(いつでも、どこでも!)

ですもの。
でも、ホント、心底喜んでるあたりがワトソンなんですよね。こちらの怒りまで解けちゃいますよ。

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今回からエドワード・ハードウィック扮するワトソンに変わりましたが、前作までのデビッド・バーグのワトソンが元気で冒険好きなのに対して、全般的に大人で分別のあるキャラ作り。
しかし、今回ばっかりはトルコ帽までかぶっちゃって、ホームズの帰りを祝ってるのがかわいいですねぇ。

更に、ラストの乾杯シーンが嬉しくなります。
シャンパンを持ってきながらの、ハドソンさんの台詞が、気が利いてるんですよ。
「かくして、シャーロック・ホームズは、再びロンドンの提供する、興味ある事件の捜査に没頭するのでした」


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