□ 駆けて聞くは遠雷 □ blank-8 □
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「おはようございます」
メール係の青柳が、笑顔で特別捜査課の扉を開ける。
「今朝分です」
「お疲れ様、ありがとう」
いつものように返す駿紀たちへと、笑みを大きくする。
「事件解決おめでとうございます」
思わず見返した二人の返事を待たずに、青柳は深々と頭を下げ、急ぎ足で特別捜査課を後にする。
まだ公式な解決の報告が入っていない件を知っている理由は、間違いなく庶務ネットワークなので、疑問に思うまでもない。
青柳が積んでいった山を半分ばかり手にしつつ、駿紀は言う。
「にしても、確かに頭は良かったよな」
主語は抜けていたが、駿紀が何を言いたいのかは理解した透弥が、不機嫌そうに返す。
「狡猾と言うんだ、ああいうのは」
実際に通勤時にトラブルが起こり、中島自身が遅れる正当な理由が出来るまで待ったことも、犯行後のさりげない誘導も。
「あのニセ制服、ある意味スゴかったな」
小池班の面々が街灯の下で広げた時には、制服の窃盗罪も加えられると信じたくらいの出来に見えた。が、実際に明るいところで見ると、似たような色味の上下に、人の目が届く範囲だけそれらしいモノを付け加えただけのシロモノだったのだ。
「人の目がどこに行くかって知り尽くしてるって感じだ」
「だから、全てコントロール出来ると思ったんだろう」
邪魔だと思った人間をまとめて排除し、全てが己の思うがままに。
中島にとっては、ダントツの営業成績を上げていた佐野だけでなく、現役で前線で動いていた頃の自分よりも成績が良く、独自の販路を次々を見つけてくる杉本も邪魔だった。
その手の犯人は、経験が無い訳ではないが。
「なんかこう、才能の使いどころ間違ってる」
「時間の使いどころも、間違わない方がいいと思うが」
平坦な声で透弥に返されて、駿紀は首をすくめる。解決済みの過去の事件について反芻しているヒマがあったら、山にやっている依頼を片付けた方がいいに決まっている。
「だな」
素直に認め、手にした山に目を落とす。

分類するのにも慣れてきたコトももあって、さほどかからずに山は片付く。
すべきところへの連絡を終えても、定時までは時間が十分にある。
「へー、珍しいな」
思わず駿紀が呟くが、透弥からの返事は無い。視線を上げると、時計を取り出して眺めている。
考えているコトは一緒らしいが、透弥があまりムダ口をたたく気は無いことは知っているので、適当に資料でも整理するか、と自分の机に向き直る。
「隆南」
珍しく透弥の方から呼ばれて、はじかれたように駿紀は顔を上げる。
まっすぐに、視線がこちらを向いているのだが、微妙に困ったような顔つきに見えるのは気のせいだろうか。
「どうかしたか?」
視線があっただけでは続きが出てこなかったので、駿紀は水を向ける。
「時間はあるか?」
「まあな、依頼の山、片付いたし」
そもそも二人しかいない部署だ、仕事が別々にあることの方が珍しい。依頼の内容によっては、駿紀向き、透弥向きというのが無い訳ではないが。
駿紀の返答を聞いた透弥は、まっすぐな視線のまま、言葉を継ぐ。
「解決済捜査資料室に、付き合ってもらえないか?」
「解決済……?なんか、今回の依頼の中に気になるコトでも?」
「いや」
少しだけ大きく息を吸った透弥は、一瞬の間を開けてから一気に言う。
「十九年前の事件について、確認したい。何も起こらなければいいんだが」
十九年前、という単語より透弥の表情と口調で、勘の方が告げる。それは、透弥の父親が殺害された事件だ。
事件に関係することを思い出そうとする度、ひどい吐き気に襲われる、アレ。
本当なら一人で確認に行きたいのだろうが、万が一のコトを考えたら出来ない。気付かれたくも見られたくもないだろうに、信頼してもらったんだと駿紀は笑みを返す。
「わかった、行こう」
透弥の決意が翻る前に、駿紀は立ち上がろうと
したのだが。
「?」
ノックに遮られる。
「はい」
返事と共に扉を開けると、そこに立っていたのは。
「浅野さん」
まだ、犯人は逮捕されたばかりで取り調べすら終わっていない。駿紀も透弥も真顔になったのを見て、浅野は少々慌てたように手を振る。
「いや、別件で本庁に来ただけだ。あの件は問題ない、観念したらしく中島は完オチだ。その件で礼を言いたくてな、少し時間をもらってもいいか?」
「どうぞ」
多忙な浅野が、わざわざ礼の為だけに来たとは思えず、特別捜査課の室内へと入れる。
椅子をすすめたもの、浅野はそれには腰かけず、キレイに腰を折る。
「本当に助かった、感謝する」
課をまとめる立場にある浅野が自分たちに深々と頭を下げていることに、駿紀もだが透弥も少々驚いたらしく、少し眉をひそめたまま何も言わない。
「いえ、出来ることをしただけですから」
あんまり深々とされるのも駿紀にはあまり居心地がいいものではなく、かといって頭を上げて下さいとストレートに言うことも出来ず、出てきたのは謙遜ともとれる一言だ。
おかげで、浅野の頭はますます深く下がってしまう。
「小池さんたちも、すぐに私たちと同じコトに気付いたでしょう」
透弥が、駿紀よりははっきりと「たいしたコトはしていない」と告げる。
浅野は顔こそ上げたものの、二人を見る視線は上の立場の人間のモノではない。
「隆南が走ってくれたからこそ杉本にこだわり過ぎ無くなれたのだし、ホシがどうやって現場に来たのかなど神宮司くんがいなければ気付けなかった。あいつら皆が、そう言ってる」
一気に言ったかと思うと、またも頭は下がってしまう。
「今は言葉でしか礼が出来んが、俺たちに協力出来ることがあるなら、いつでも言ってくれ」
「そう言っていただけるだけで、本当にありがたいです」
それじゃなくとも木崎と親しい人間が多い一課系列だ。何かと目の敵にしてくる人間が減るだけで、充分に助かる。協力的なら、尚更だ。
「だからもう、頭下げないでください」
「謙虚だな」
浅野は苦笑しつつ、やっとすすめられた椅子に腰かける。
「時間が許すなら、今回の件をどう見ていったのかを聞かせてもらえないかと思ってな」
と言ってる途中から、机上の書類の山に気付いて視線がいく。
「と、思ったんだが迷惑だったか?」
「その書類なら、処理済みです」
うっかりと駿紀は正直に言ってしまう。
「これ全部か」
浅野は改めて、まじまじと積み上がった山を見やる。
「すごい量だな?」
「いつもこんなモノですよ、ウチの場合」
他部署にここまで届かないのは、駿紀たちも知っている。基本的に協力依頼から動き始める「特別捜査課」の性質上、こういうモノだと考えるしかない。
「協力依頼か?」
「ええ、最近はほとんどが普通のなので」
言いかかって、駿紀は慌てて口をつぐむ。が、木崎から解決出来ないのを送れと言われたコトがある浅野には、すぐに理解出来たらしい。
先ほどの、そう言っていただけるだけで、という駿紀の言葉の持つ、本当の意味も。
「なるほどな。波風立たん程度にだが、あまり困らせてやるなと言っておくよ」
木崎の矛先が弛むことは無いだろうが、敵視してくる人間が一人でも減るのはありがたいことだ。
「ありがとうございます」
素直に頭を下げる駿紀たちに、浅野は苦笑する。
「それじゃ逆だよ、感謝するのはコチラの方だ」
言ってから、改めて二人に向き直る。
「で、ホシの侵入方法なんて、どうやって気付いたんだ?やはり、隆南の勘か?」
「そんなところです」
返したのは透弥に、駿紀が軽く目を見開く。
「へ?気付いたの神宮司じゃないか」
「堂々としていなければ返って目立つ、という点に隆南が思い至ったからです。では、侵入者でありながら、止められることなく社内に入り込めるのはと」
淡々とした口調に、浅野は返って感服度合いを深めたような顔付きだ。
「なるほどな。それから…」
まだまだ質問し足りないとばかりに、続けようとしたのだが。
ノックの音に口をつぐむ。
いくらかためらいがちに扉を開けたのは、なんと。
「戸田さん?」
見間違いようがない。捜査一課三強と言われる殺人班班長の戸田が、らしくなく戸惑い顔で立っている。
「ええと、浅野がこちらに来ていると聞いたもんで」
「ああ、いるよ」
軽く手を振って、浅野が自分の存在を伝える。もっとも、そうしなくても真っ先に目に入る位置にはいるのだが。
「そっちは取り込み中って聞いたから、顔出さなかったんだが」
浅野が返すと、戸田は入口に立ったまま返す。
「中条さんと木崎さんはな。ウチはホシがポカやってくれたおかげで、早くケリがつきそうなんだ」
早口に言ってから、困惑を深めた視線を駿紀と透弥へと向ける。
「非番じゃなくて休憩時間なもので、なんというか、アチラでは声がかけにくくてな」
駿紀は、とっさに返事が出来ずに、瞬きをする。
確かに、捜査で殺伐とした空気の中で旧知と旧交を温めるのは難しいだろうけど、と思いながら、おそるおそる透弥へと視線をやる。
あっさりと頷いてみせたのは、透弥の方だ。
「どうぞ。こちらは書類提出などもありますから」
そういえばそうだ、と駿紀が立ち上がると同時に、透弥も動く。
部屋を開けてくれると気付いた浅野と戸田は、少し困ったようなありがたいような顔つきになる。
「すまんな」
「いえ、ごゆっくり」
にこり、と駿紀が告げ、特別捜査課を出る。
いくらか時間が出来たとはいえ、多忙の二人には扉を閉め切るのも待てなかったらしい。
「この前、川上さんにたまたま会って…」
仕事上の必要性にかられない限りは立ち聞きする気は無いので、駿紀はそのまま扉を閉める。
駿紀と透弥は、どちらからともなく顔を見合わせる。
はからずも、戻ってくるまでに間をあける理由が出来た。
「先ずは、書類を片付けよう」
駿紀の言葉に、透弥は頷き返す。

解決済捜査資料室と名がついているのは、解決済みなので押収した証拠品が返却され、書類ばかりが並んでいるからだろう。
ひたすらに棚が並んでいる、物置と言った方がしっくりとくる部屋だ。 ほとんど人が来ないと掃除も微妙におざなりになるものなのか、床にはうっすらとホコリがつもっている。
扉を開けただけで、カーテンの隙間から射す光の中にホコリが舞う。
「うお、かなりアレだな」
空気もほとんど入れ替わっていないのがわかる。
「ひとまず、窓開けていいか」
「ああ」
透弥も舞ったホコリを軽く腕でよけつつ、返事を返す。
人が来ない証拠は、ぎっちりと並べられた資料たちの上にも降り積もっている。
だが、年代の文字が読めない訳ではない。透弥は迷わず、目的の棚へと向かったようだ。
カーテンを軽く開け、駿紀は窓を開け放つ。
少し距離があるココで待っているのがいいだろう、と思う。何かあれば気配はわかるけれど、表情などは丸見えではない。
客観的な記述になってはいても、自分の親が殺害され、自分が証言者として関わった事件の記録を、平静な気持で読めたら奇跡だと思う。
いつまで窓と睨めっこしているの妙な話なので、ぐるり、と資料室を見渡してみる。
古いモノは紐で綴られ、最近のモノはファイルに綴られている。透弥の目的のモノは、どちらだろうか。
整然と並べられたソレらは、本当にほとんど誰も触れていないのがわかる。まるで、時を留めてしまったかのような不思議な風景だ。
資料室も一通り視線を走らせてしまったので、もう一度景色でも、と視線を動かしかかったところで、駿紀は、はた、とする。
いくらなんでも、あまりに気配が無さ過ぎる。
体調を崩した気配どころか、ページを繰る音すらしないのはおかしい。
いるはずの棚の付近へと行くと、難しい表情をした透弥が、日付と事件名が記されたラベルを、その長い指で辿っている。
「神宮司?」
視線を上げた透弥は、ぽつり、と言う。
「無い」
「え?記録が?」
「ああ、少なくとも時期として正しい位置、417年1月28日には……その周囲も」
言葉に合わせて、その長い指が指すところを駿紀も見るが、確かに該当する日付は無い。
「誰かが借りてってるって感じでもないな」
それならはあるはずの相応の隙間か余裕が無い。記録簿は全て、みっちりと詰まっている。
「どこか別の場所に保管されてるってことは?担当が本庁じゃないとか」
地方署が担当なら、そちらに保管されているコトもある。が、すぐにきっぱりと透弥が返す。
「それは無い」
「え?」
「間違いなく管轄は本庁だ」
記憶が無いはずなのに、実にきっぱりと言ってのけられて、駿紀は軽く瞬きをしつつ問い返す。
「なんでだ?」
視線は、見落としが無いかというように棚に向いたまま透弥が応える。
「父は、本庁の刑事だった」
駿紀が目を見開いてしまったのは、仕方あるまい。
「オヤジさん、刑事だったのか?」
「ああ」
視線が、駿紀へと向く。
「所属の刑事が殉死では無く、殺害された。本庁が関わらない訳が無い」
透弥の言うとおり、間違いなくそうだろう。
当時の記録方法は、まだ紐閉じ方式だ。混じるとすれば過去の方だろう。駿紀が、一方の棚を指す。
「念のために、俺はこっち見てくるよ」
「頼む」
透弥も、反対側の棚へと向かう。
時折、場所を移動する微かな気配だけがあるという間が、いくらか過ぎて。
また、元の場所へと二人共が戻ってくる。
「やっぱり、無いな」
「どこかが抜けてもいない」
「未解決の方に混じってるってのは……無いな」
言いかけて、駿紀は自分で否定する。背につけるラベルの色が異なるから、そちらに混じるとしたら意図的に違うモノをつけたことになってしまう。
でも、だとすると、だ。
「持ち出された?」
「もしくは散逸したか」
「散逸じゃない」
駿紀の強い口調に、透弥は不審そうに返す。
「なぜ?」
「勘」
すがすがしいまでにきっぱりと言い切る駿紀に、透弥は苦笑する。
「なるほど、誰が持って行ったかまでがわからないのが残念だな」
わかれば苦労しない、と返したかったのだが、駿紀の耳は別の音をとらえる。
「誰か、来る」
珍しく本当に残念そうだった透弥の顔も、いつも通りの無表情に戻る。
どちらからともなく、ごく最近のファイルが並ぶ棚へと移ったところで、扉が開く。
顔を出したのは、三課窃盗班班長の弓削だ。
二人の姿に、軽く目を見開く。
「なんだ、特別捜査課か」
「はい」
駿紀が頷くと、ちょい、と窓を指してみせる。
「珍しい場所の窓が開いているから、何事かと思ってな。どうしたんだ?」
「協力依頼の件で、過去の案件が参考になりそうでしたので」
さらりと返した透弥に、弓削は、ほう、と感心した声をあげる。
「そりゃまた、熱心だな」
「俺たちに出来ることなら、やりますよ」
その点に嘘はないので、駿紀はきっぱりと返す。
弓削は、なるほど、と頷き返す。
「お前らなら問題ないな、じゃあな」
納得したらしく、引き返して行く弓削を見送ってから、どちらからともなく顔を見合わせる。
「これ以上、長居しない方がよさそうだ」
「だな」
どうやら、通常課のある界隈から良く見えるらしい。勅使の知り合いである弓削だったから良かったようなものの、木崎や関係者だったら目も当てられない。
窓を閉め、解決済捜査資料室を後にする。
歩き始めても、難しい顔のままの透弥を、駿紀は見やる。
「神宮司?」
「おそらく記録は、かなり早い段階で抜き取られてる」
ほとんど触られることのない場所に積もったままの塵から察したであろうことは、駿紀にもわかる。
「事件は解決済みなんだよな」
そうでなければ、記憶が欠けていっていたとはいえ、唯一の目撃者であるはずの透弥が解放されるはずがない。
警視庁に所属する刑事が殺害されたという事件記録が、残っていないのはおかしい。
手を伸ばす気になれば、得られると思っていた情報がなかった割に透弥の表情は冷静だ。
「次の情報源をあたるしかないだろう」
一次資料がないのなら二次を探してみるしかない、と続けて、そのまま口を閉ざす。
横顔からは、資料が見つからなくてがっかりしたのか、ほっとしたのかは伺えない。
駿紀なら、気が抜けるだろうな、とは思うが、なんにせよかける言葉が見つからないので、黙ったまま歩く。
特別捜査課まで戻ってくると、ちょうど、というタイミングで浅野と戸田が立ち上がったところだ。
「場所を貸してもらって助かった」
「時間を作ってくれて、悪かったな」
いつもより柔和な表情に見えるのは気のせいではないだろう。駿紀は、こちらも時間が欲しかったとはいえ、良かった、と素直に思う。
「また、事件で困った時は頼むよ」
浅野に返す言葉は、決まっている。
「お役にたてるようでしたら、いつでも」
戸田はそんなやり取りに、少しだけ困ったような顔つきになりつつ、軽く頭を下げる。
「じゃあ」
去りながらも、何か話しているらしい声と足音が遠ざかってから。
駿紀は何か言おうとして、でも言葉が見つからない。透弥も、珍しく何か考え込んでしまっている顔つきだ。
少なくとも、この件に関しては透弥が口を開くまで待つべきだろうと思い直して、駿紀もそのまま口を閉ざす。
が、その静寂は長くは続かない。
扉へと駿紀が首を回した気配に、透弥が視線を寄越す。
「俺らのとこに、また誰か……」
その声は、はっきりと聞こえてきた、聞き慣れた足音にさえぎられる。一瞬構えてしまった二人ともの肩から力が抜ける。少なくとも、悪意を向けてくる相手ではない。
扉が開き、にこり、と腹の読めない笑顔が覗く。
「浅野さんとこの事件片付けたって?もう次にかかってるのか?」
「いえ、今のところは何も」
律儀に返す駿紀に、勅使は少し笑みを大きくする。
「そうか。じゃあ、ちょっと相談に乗ってくれ。二課の連中が、またアレコレ持ってきてしまってな」
先日、直に透弥の知識の幅広さを知った班長達だ、今まで以上に違いない。駿紀と透弥は、思わず顔を見合わせる。
「えーと、応援はしてる」
駿紀には、それしか言葉が浮かばない。透弥の返事は、無言で細められた目だ。
「いやいや、隆南くんにも相談したいこともあるよ」
勅使は、笑みを深めて手元の資料を振ってみせる。
ひとまず、いつもの日常に戻るしかないらしい。
駿紀が、椅子を示して招き入れる。
「お役にたてる限りは」



〜fin〜


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