□ ヒーロー再び?! □
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両手を合わせて、上目遣いというのはそれなりに反則技ではなかろうか。
特に、いつも何かと便宜をはかってくれている津田にやられてしまっては。
「お願い!」
という言葉に返せるのは、
「善処するよ」
くらいしか無い。
もちろん、口にする前に透弥の方を見やったのだが、すっかり使い慣れた例の方法で、引き受けるしかないだろうと言ってきた。似たような心情なのに違いない。
「ありがとう!今回は特別だから、ホンッと助かるわ」
などと大げさに言った後、真面目に依頼された内容は、子供向けの安全指導イベントの助っ人だ。
交通安全指導と防犯対策を一緒にやる一日がかりのモノで、本庁担当の学区を回りつつ年に数回行っているもののヒトツなんだそうだ。
しかも、今回はアルシナド第一、通称桜スクールと、風華幼稚園が対象だ、という。
津田の言う通り、その学区は特別だ。リスティアの要人の子女がほとんど集まるという地区だから。ちなみに他は地元の下町の子供たちという、ある意味面白い組み合わせになっていたりもする。
駿紀の育った下町は、半分がこの桜スクールに、半分は駿紀の通ったアルシナド第二、通称梅スクールに行くことになる。きっと、見知った顔もいることだろう。
そもそもは、初代の天宮財閥総帥が自分の子を特別扱いで育てたくないと公立の学校にあっさりと入学させてしまい、それに他の要人が倣ったのが始まりらしいが、その学校の教師たちは苦労があるだろう。
もちろん、警察としても少々特別視せざるを得ない。
ある程度の自己防衛はしてくれているとはいえ、不埒なことを考えるヤツらの出没頻度は間違い無く高いのだから。
「子供たち皆の防犯意識が高ければ、それだけ事件を未然に防げる確率が上がります。実際、効果があると地域的な評価も高いイベントなんですよ」
という津田の言葉に、嘘は無いだろう。
交通安全指導の方は交通課がしてのけるので、駿紀たちには防犯の方を手伝って欲しい、と津田は続ける。
「それから、当日は制服着用です。警察官らしさを全面に出す意味がありますので、ご協力お願いします」
学芸会の寸劇レベルになりそうな予感がしつつ、駿紀たちは頷くしかない。



ミゴトなまでの青空に恵まれた当日。
集合場所である桜スクールへと到着した駿紀たちを、津田が迎える。
「おはようございます。隆南くん、神宮司さん、ご協力ありがとうございます」
きっちりとした挨拶をする津田の遥か後方で、準備を進めていた婦警集団がひそやかに黄色い声をあげたのは気のせいではない。
駿紀にはその視線がドコヘと行っているのか、正確に察するコトが出来る。
隣に立っている透弥だ。
彼くらいの年齢のキャリアが制服姿で現場にいることは、先ず無い。そもそも制服は三割ハンサム度が増すとかなんとか誰だかに言われたことがあるが、ソレを造作がいい透弥が着ているのだ。
胸元の階級章も、ココにいるほとんどの巡査や巡査長用の銀地に銀の桜葉ではなく、警部補から警視用の銀地に金の桜葉だ。更に上の人間の金一色とはまた異なる清廉さがある。
まあ、当然の反応だな、と気楽に思いつつ、津田へと返す。
「こっちこそ慣れてないから迷惑かけるかもしれないけど」
「大丈夫よ。現実の警備の方も頼りにしてるからね、刑事さん」
にこやかに言われてしまうが、そちらには駿紀も普通に頷き返す。この場にいる警察官全員が、本日の警備要員と言っていい。
「よろしくお願いします」
透弥へも改めて頭を下げると、津田は忙しそうに戻っていく。
「神宮司、重くないか?」
「隆南ほど動く予定は無いから、大丈夫だ」
今日は制服着用だし、基本的に通常の警察官と同じということで腰の装備用ベルトに通常支給品の銃がある。実は、万が一の為にいつも通りヴェシェIIも胸元にあるのだ。
なんせ、通常の拳銃はしっかりとカバーされてしまっているので、いざ緊急時にはどうしても抜くのが遅れてしまう。
普通の学区への手伝いなら、それでもどうにかなるだろうとは思うが、ココではそうもいくまいとの判断だ。
もっとも、警察官だらけの場に突入してくるバカは、そうそうはいないはずだが。
さて、というところで、また、パトカーが滑り込んでくると、一人の刑事が降りてくる。制服ではなく、スーツの男は駿紀たちに気付くと軽く手を上げる。
「おはよう、今日はよろしくな」
野太い声で愛想よく声をかけてきたのは、四課暴対担当班に所属している熊坂だ。名の通りというべきか強面で、大人でもうっかりと後ずさりしたくなるような容貌なので、本日の怖い人役をおおせつかっているのだ。
そんな理由で呼び出されたら、普通は傷つきそうなモノだが、実のところ熊坂は子供と動物が大好きなタチで、役立つなら構わんよ、と担当の事件さえなければ、毎回快く引き受けてくれているらしい。
そんな人の良い強面刑事に、駿紀たちも挨拶を返す。
「おはようございます、こちらこそ今日はよろしくお願いします」
「おはようございます、よろしくお願いします」
と口々に言うのへと、釣り目がちのぎょろ目で、言ってくる。
「お手柔らかに頼むよ」
笑顔ですら怖いと揶揄されているのを知っていての言葉に、駿紀はうっかりと笑みを大きくしてしまう。
「こちらこそ」
返すと、いつもの無表情な透弥へも熊坂は笑顔を向ける。
「神宮司も、撃たないでくれよ」
「最近は支給品を扱っていませんので、間違ったら申し訳ありません」
ごく丁寧な言葉使い、ごく真面目な顔で透弥に言われて、熊坂は目を丸くする。驚いたらしいが、それでもやっぱり顔は怖いままだ。
ものすごく本音のところを言えば、こんな怖い顔が出てきて幼稚園児は泣かないのだろうか、という点が気にならなくも無いくらいに。
「今日は命がいくつあっても足りないかな」
楽しそうに熊坂は笑い出す。
幼児にはむしろ恐怖そうな顔つきのまま、校庭に集まりつつある子供たちに視線をやる。
「ま、あの子らが少しでも安心して暮らせるなら、ちょっとやっそとはどうってことないけどな」
誰が見ても強面なのに、その目にある光がとても優しいモノに思えて、駿紀は少しだけ目を細める。
「本当に、そうですね」
あの無邪気な笑顔を守る足しになるというのなら、本当に。

午前は交通指導だということで、出番の無い駿紀たちは、周囲を軽く回った。制服の警官の存在だけで、抑止力になることを知っているからだ。
で、午後はいよいよ本番だ。
先ずは、知らない人に声をかけられてもついていかないようにしましょう、から始まり、こういう場所は危ない、などと続く。
司会進行役の婦警は手慣れており、子供たちも飽きずについてきている様子で、もうすぐ出番の熊坂がほほえましそうな視線を送っている。
そんな出待ちの刑事たちへと、司会役がちら、と視線を送ってくる。話の内容的に、そろそろだと知っている駿紀たちも軽く頷き返す。
子供たちへと視線を戻した司会の婦警は、にこり、と笑みを大きくする。
「じゃ、お手伝いしてもらおうかな。そこの君、うん、いい?」
指名された子は、緊張で頬を紅潮させつつも立ち上がる。
前に出てきたところで、強面の悪漢にしか見えない熊坂の登場だ。
「こっち来い」
少々低めに作っただけの声で、口を真一文字に引き結んだ程度なのに、腕を掴まれた子は泣きそうな顔をしている。
婦警は、がんばれ、というように軽く肩に手をやりつつ、
「こういう場合も、ともかく大きな声で叫びましょう。助けてって、ね」
言われて、子供は恐る恐る声を出す。
「た、たすけて!」
「へっ、そんな声じゃ聞こえないな」
ホンモノの悪漢そのものの乱暴な口調で熊坂に言われて、子供はそれこそ必死になる。
「助けてッ!助けて!!」
遠くまで聞こえる声は、駿紀への合図だ。通常の警官より距離を置いた位置から、一気に駆け寄る。
「待て!」
鋭く通る声に、悪漢役の熊坂はたじろいだように子供を解放する。普段、そういう現場にいるからか、何度も手伝っている貫禄か、なかなかに堂に入った演技だ。
「離してもらえたら、駆けつけてくれた人の方へ逃げましょう」
とん、と軽く背を押されて、硬直していた子供は慌てて駿紀の方へ駆けてくる。自分も軽く走りながらソレを受け止めて、にこり、と笑う。
「頑張ったね」
子供の身体から、ほっと力が抜けるのを抜けるのを確認してから、すぐに逃げるふりの熊坂へと追い付き、型通りの逮捕術を披露する。もちろん腕をひねりあげる瞬間は、小さくすみません、と断りつつ。
おお、とどよめく子供たちへと、司会進行役は大声の効能について説明する。
こうして巡回中の警察官に気付いてもらえるだけでなく、近所の人間が出て来てくれるだけで大きな違いとなることなど。適当な間を見て、熊坂を解放して駿紀も立ち上がる。
次は、透弥の出番だ。
別の子供が悪漢役の熊坂につかまり、がんばって声を上げたところで登場する。
が、今回の悪漢は先ほどよりふてぶてしく、警察官が現れたくらいでは動じない。
「こっちにはこの子がいるんだぞ、どうなってもいいのか」
すっと眉を寄せた透弥は、迷い無く脇に装備してあった通常支給品の拳銃を抜く。もちろん、安全装置はかけたままだが。
「動くなッ!」
いつもよりはずっと大きい声を出して見せたのに、また後方の婦警たちがかすかに反応する。
司会進行役も、迷いの無い構え方に一瞬、見惚れたようだ。
が、すぐに気を取り直して進行する。
必要となれば発砲することがあること、なので警察官が銃を構えたら可能な限り動かないこと、そして耳もふさげるならふさいでおくこと。
特に側で発砲されると慣れない者には大きな音のことを告げてから、今回は撃ちませんが、と付け加える。
子供の前で、事件でもないのに銃を抜くこと自体がイレギュラーだ。それだけ、この学区が特殊な状況になりうる可能性が高い、ということ。
司会役の婦警の話が一段落したところで、銃にひるんだふりで逃げ出した熊坂を、透弥はすぐに走ろうとはせずに警棒を器用に投げる。
足を取られた熊坂は当然のように転び、透弥に逮捕されて終わりだ。本来なら、よほど特殊な状況でもない限り警棒をそんな使い方はしないのだが、駿紀と同じでは子供たちがつまらないだろう、という配慮らしい。
相手の動きは鈍らせたが、透弥の逮捕術も現役警察官らしいモノだ。熊坂が転ぶ時に受け身を取ったのも、捻り上げる透弥が適度に力を抜いたのも現場の警察官くらいしか気付かないだろう。
それより、駿紀よりも細身の警察官が、大の男をあっさりとのしてみせたのに、子供たちからは大きな歓声が上がる。
拍手が止んで、抑えつけられた熊坂が立ち上がったかどうか。
駿紀が気配に気付いたのと、その子がきっちりと教えられたことを守ったのは同時だ。
「助けて!」
制帽の下で、一気に透弥の眉が不機嫌に寄せられ、駿紀の口が難しく引き結ばれる。
午後の警備担当は、これだけ警察官がいるのだから、と油断したのだろう。
実にありがちな間違いが起こったのは想像に難く無い。警察は学校関係者と、学校側は警察関係者と思い込んだ。
責任者は誰か考える前に、駿紀たちとは正反対の位置で、小学校の低学年とおぼしき少年を首を締めそうな勢いで捕まえている男をどうにかしなくてはならない。
「動くんじゃねぇ!」
本気の殺気をはらんだ声に、上がりかかった子供たちの悲鳴は、喉の奥に引っ込んでしまう。
警察官に取り囲まれることを予測していたのだろう、男はひどく大きいナイフを取り出したのだ。
日を反射して、ギラリと不気味な光を発している。
「少しでも動いてみろ!コイツが」
言いながら、男は見せつけるようにナイフを高く上げる。
互いに、視線を合わせる必要すらない。
駿紀は制帽を跳ね飛ばして一気に走り出し、透弥は懐に手を入れる。
「耳ふさいで!」
声を上げたのは、津田だ。
同時に、透弥のヴェシェIIが轟音を立てる。
ナイフはあっさりと飛ばされ、背後の木に突き刺さる。
駿紀が、透弥の弾道を避けて回った先は、犯人が逃げようとした目前だ。
銃弾の衝撃でよろめいた男の腕を取ると、少年を背後へ押しやってから、一気に手をひねり上げて抑え込む。
津田の声に、素直に耳をふさいだ子供たちが、恐る恐る視線を上げた先には、教えられた通りの逮捕術を披露してみせている警察官。
銃をおさめたもう一人の警察官が追いついてきて、ひねり上げた腕に手錠をかける。機動隊から助っ人に来ていた数人が、犯人を護送にかかって終わりだ。
一息ついて、視線を上げて。
しん、と静まり返ってしまった子供たちに、もう安心だと告げようと駿紀が口を開こうとした瞬間。
「あー!駿紀兄ちゃん!」
校庭中に響き渡る、見事な声に遮られる。
「へ?」
目が合ったのは、間違い無く地元下町で遊び相手になっている少年の一人だ。まん丸に見開いた目がまじまじと自分の顔見ているので、やっと気付く。
「あ」
うっかりと癖で、視界が少々狭くなる制帽を吹っ飛ばしたコトを思い出す。
苦笑しながら、熊坂が拾い上げた制帽を渡してくれるが、もう遅い。
「また、すぐにやっつけちゃった!」
マズい、と直感する。
これは大変にややこしい展開になりかねない。ご近所のお子様方は、まだ秋の終わりに起こった事件の記憶が薄れていない。
神社で、変態的な人質の捕らえ方をしてた男を、ある意味うっかりと鮮やかに捕らえてしまった、あの事件だ。
透弥の華麗なライフルでの援護のおかげもあって、子供たちに大人気のヒーロー、フレイムソードと勘違いされたというイワク付きだ。
こんな多人数の前でフレイムソードだなんて言われたら、どうなるかわかったモノではない。
少年を制しようとするが、周囲が口早にどういうことかと尋ねる方が、よほど早い。
しかも、駿紀を見知っているのは少年だけでは無い。数か所で同時に、にぎやかさを増す。
「あっちゃー、コレ、逃げた方がイイと思う」
と、隣の透弥へと低く告げる。
「逃げる?」
実に怪訝そうに眉を寄せた透弥の顔を、ちょこん、と覗き込んだのは別の少年だ。
「あ、やっぱり、ジングウジさんだ!」
名前を呼ばれた透弥は、膝を折って視線の高さを合わせつつ、少しだけ首を傾げる。
「こないだ駿紀兄ちゃんと、桃ちゃん助けてくれたでしょ!」
得意満面で言う少年に、すぐに少女も並ぶ。
「そう!わー、氷室さんより、カッコいい!」
「やっぱり、焔と氷室より、カッコいいよな!」
げ、と喉元まで出かかった声をどうにか飲み込み、何を言われているのかと不可思議そうな表情になっていく透弥の肩を必死でつつく。
後で説明するから、ともかく退却、と。
次の瞬間、トドメを刺したのは、透弥と同じく不思議そうな表情をしていた熊坂だ。
「ああー!焔と氷室って、戦記フレイムソードのな!ああ、なるほど!」
思いついた、とばかりに、大声で言う。子供好きの熊坂は、大人気のヒーローも知っているらしい。
これ以上は絶対に無理だ、とばかりに駿紀は子供たちへと片手で拝む。
「ごめん、俺ら、次の現場に行かなくちゃならないから!」
詳細はともかく、現状としては駿紀に従っておいた方がイイと判断したのだろう、透弥も立ち上がると、いくらかすまなそうに子供たちへと微笑む。
「では」
子供たちを挟んだ向こうの津田も、聞こえたコトと、このパニックぶりに大よそを察したのだろう、片手拝みのままの駿紀へと頷いてくれる。
後は、彼女らがどうにかしてくれるだろう。

どうにかパトカーへと戻ってきて乗り込もうとしたところで、透弥に制される。
「運転は、俺がする」
だから説明しろ、という意味なのは考えなくてもわかる。頷いて、大人しく助手席におさまる。
走り出すのを待って、どこから話したものかと首を傾げつつ、駿紀は口を開く。
「「戦記フレイムソード」っていう子供向けのヒーロー物があってさ、人を襲う怪人たち相手に、主人公が変身して戦うんだよ。絵本とラジオドラマと映画があって、ま、派手な雰囲気だな」
まだ情報不足だというように、駿紀は黙ったままだ。
「で、前に俺ん家の近くの神社で、女の子が人質に取られたことがあっただろ?怪人のやらかすコトって、ああいう感じの普通じゃあり得ないようなのばっかりでさ、ようするにアレが」
「……その、怪人とやらの仕業に見えた訳か?」
「うん、更に、神宮司がヘリからライフルで綱を切断したからさ、まんま、フレイムソードの場面を再現しちゃったみたいになったんだよ」
当然、透弥には理解出来ずに眉が寄る。それはそうだろう、あの時の透弥は最短かつ確実に子供を解放する方法を選んだだけだ。
「あーっと、主人公は別に孤独に戦ってるわけじゃなくって、友人で協力者がいて、警察官なんだよ。特技が射撃なんだ」
ひとまず、無表情で無愛想で冷静、というのは黙っておく。
「それが、氷室というんだな」
「そう、主人公が焔で、友人が氷室」
「隆南が変身する主人公か」
言われた駿紀は、苦笑する。
「変身したことなんて無いけどな」
ちょうど信号で止まったところだったからか、透弥が微妙な表情で駿紀をちら、と見やる。が、すぐに前に視線を戻してしまう。
「ん?どうかしたか?」
「いや」
「なんだよ」
こうなってくると駿紀は言われるまで諦めないのを知っているからか、透弥は小さく息を吐くと口を開く。
「場数を踏んでいるせいだろうが、犯人を抑えるまでの動きが早くて無駄が無い。ヒーローが好きな子供らなら、十分に主人公に見えるのだろう」
言い終えたところで青に変わって、また走り出す。
駿紀は、首を傾げる。
「そんなもんかな?まあ、ともかく、しばらくはヒーローと勘違いされたまんまだろうな」
「子供らの方は、それで構わないだろう」
微妙に煮え切らない言い方に、駿紀は瞬きをして、透弥を見やる。
「え?」
「あの場では仕方なかったとはいえ、口止めをしなかった」
「口止め?って、ああ、そうか」
こんなネタ、むしろ大人たちの方が放っておいてはくれないだろう。
あの場にいた警官皆が聞いていたも同然だ。しかも、通信機器より情報伝達が早いと言われている婦警たちが、たくさんいる場で。
「時間の問題かな」
「だろうな」
もちろん、面白いことが大好きな人々の耳に入るまで、だ。
まだしばらく、ヒーローの受難は続くらしい。


〜fin.

2010.10.13 LAZY POLICE 〜The hero comes again?!〜

■ postscript

ヒーロー登場編は『コチラ』
制服姿の二人は『コチラ』


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